百鬼丸がゆく

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zoom RSS ぼくの将来

<<   作成日時 : 2009/07/24 18:42   >>

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今思えば、ぼくはあの日先生から希望をもらった。

小学校3、4年の時の担任の先生は、とにかく生徒をホメル

勉強ができる子には勉強ができることを褒め

運動ができる子には運動ができることを褒め

そうじをちゃんとする子はそれを褒める

褒めて褒めて褒めまくる

お世辞とかじゃなくきちんと的を射て褒めるから気持ちがいい

それに悪いときにはきちんと愛情を込めてお尻をたたいたりして叱るから説得力もある

でも 取り柄というものがな〜んにもないぼくには褒めるところも ないっ!

「さすがに僕のことは褒められないだろうなぁ」

そう思っていたある日、1日に2回も先生から褒められた奇跡のような出来事があった。

まず図工の時間。

ぼくたちは運動場に出て写生をした。

先生が生徒一人一人の絵をみてまわる。

先生の足音がぼくのところに近づいてきた。

すぐそばで足音が止みしばらく時間が止まった。


「○○君の絵。なんてきれいな空なのぉ!!!?」

何?何?何があった

もとより絵は下手くそ

それに 今度の絵はいつもにもましてしくじっていたから

なおのことびっくりだ

空に青の絵の具をぬった。

といってもふつうにぬりなぐっただけ。

いつもとちがったのは

ポトン、ポトン、ポトン

と洗った筆の水滴が乾く寸前の空の下に落ちてしまったことだ。

(あぁあ やっちゃった)

先生に褒められたのはそう思っている矢先のことだった。


よく見ると、たしかに にじみ具合が自然でいい、空が空より空っぽいかもっ!

気分爽快


もうひとつはその日の放課後

日暮れまで学校のちかくの草むらで虫を捕って遊んでいたら先生にみつかった

「はやく下校しなさいっ」

といってしかられるかと思ったが

しばらく虫を捕まえるようすをみていて

しみじみと

「○○君は、きっと昆虫博士になるね」

といって笑ってくれた

勉強のできない僕に「博士」のことばの響きは心地よかった

それ以降 ぼくはずっと昆虫博士になることを夢見た・・・・・・・

あれから30数年

重だるい曇り空をみあげながら考える

視線をゆっくり手元にもどす

amazonから届いた本をじっと眺める


いつ脱線してしまっんだろうなぁ?

ただの虫好きのおっさんになってしまったなぁ

「うごく!とびだす!ジャングルの昆虫たち」をめくりながら

あのころを回顧する

今森光彦氏の生き様は、あの頃 まさに夢に描いていた「ぼくの将来」なのだ。

まぶしい人である

あらためて外を眺めた。

窓ガラスに雨粒がポツリ、ポツリと落ちてきて風景がにじんだ。

空は、皆既日食のときのようにより一層暗くなっている。

ザッときそうだ

画像




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