百鬼丸がゆく

アクセスカウンタ

zoom RSS 侍の姿をした猫の妖(ばけもの)の正体とは?

<<   作成日時 : 2009/05/12 21:37   >>

面白い ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 0

朽木のとある神社には若き日の幽斎に関する逸話が伝わっている。

画像
















 その当時、京では三好長慶(ながよし)が実権を握り、足利13代将軍義輝はここ朽木に流寓していた。

従者もわずか5人。細川藤孝(後の幽斎)は将軍のお供をする側近の一人。

この頃から歌人あるいは学者として名を馳せていた藤孝だったが、日中は将軍の御側用として多忙のため勉学に勤しむことができるのは将軍が寝床に就いてから。

しかし将軍様ご一行といえど、三好の一派に追われてきた身の上。

朽木の豪族もこの地に将軍をかくまうのが精一杯で、地位に見合う生活まで適えることは夢のまた夢。

一行の暮らしぶりは貧すれば鈍だったようで、藤孝は夜の書見に必要な燈火の料(しろ)にも乏しく、夜な夜な神燈の油を拝借し、とうとう社の番人に見つかってしまう。

しかしそこは藤孝。神主に事情をはなすと、過ちをゆるされただけでなく、神主が藤孝の熱心に勉学に励む姿に感銘し、以降必要な油を提供してくれた。



画像



















 興聖寺の住職にこの逸話の残る明神の社の事を尋ねると、本寺から程近くの思子淵神社(もっとも神社自体が移転しておりじっさい少し場所が違ったそうだ)がその神社であると教えてくれた。

 早速に訪れてみる。


 司馬遼太郎の「国盗り物語」では、この逸話をもとに細川幽斎と明智光秀をひき合わせている。

 この地の村の娘が、明神の社に侍の姿をした猫の妖(ばけもの)が、毎夜現れては油をなめ村人を怖がらせていると話し、それを聞いた光秀が妖の正体を突き止めるために神社に向かう。

 待ち構える光秀。しかし侍の姿をした猫の妖の正体は明神の燈油を盗みにきた藤孝だった。

話をするうちに次第に打ち解けふたりのあいだに云い得ぬ親近感がうまれ・・・
 
 もちろん創作だが、二人のおかれた立場を顕著にし、今後の濃厚な関係を裏付けるうえで必要な事柄を凝縮し物語に弾みをつけていく手法はすごいの一言!
 
 いまさらながら司馬遼太郎という偉大なる作家に脱帽するのである。



月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 15
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス
驚いた 驚いた
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
侍の姿をした猫の妖(ばけもの)の正体とは? 百鬼丸がゆく/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる